2011年1月5日水曜日
クラウドvsオンプレミスの議論は意味がない
今日はちょっと仕事の話を。
最近ITに関する何かにつけて出て来る言葉"クラウド"そしてそれに対比して使われる"オンプレミス(自社保有)"
簡単にいってしまえば、システムの持ち方の違いだ。
だか最近のこの二つの言葉の扱いを見ていると、クラウド=新しい=善、オンプレミス=古い=悪、という構図になってきているように思う。
お客様もクラウド=善だからこれを検討しない=悪という強迫観念に駆られて仕方なく検討していることもしばしばある。
クラウドベンダーはオンプレミスを悪だと言い、従来のベンダーはクラウドは単なるブームで終わるという。
IT業界全体でクラウドvsオンプレミスで白黒つけようと盛り上がっている気がする。
ただちょっと待って欲しい。クラウドだろうがオンプレミスだろうが所詮はシステムの持ち方だ。本来考えなくてはいけないポイントはそこではない。ビジネスを変革するためのシステムが必要なのであって、それをどう持つかではない。
クラウドは一見コスト削減に効くと思われているが、それは初期投資の比較だけであって三年以上のTCOなら断然オンプレミスだ。つまりそのシステムがビジネスコアに紐付いるならばオンプレミスだし、大きく変化もしくは一時的に存在するだけならクラウドだ。
それなのに、世界経済の低迷→企業の主要な経営課題はコスト削減→クラウド、という流れになっている。
このコスト削減→クラウドの間に本来は、"→業務特性の洗い出し→変化しやすいまたは一時的な業務→"と言う流れが入るべきだ。
コラボレーション領域はコモディティ→クラウド、というのも早計だ。コラボレーションと言っても、単なるメールやチャットもあれば、組織、企業を超えたプロジェクトもある。前者ならクラウド、後者ならオンプレミス。
クラウドvsオンプレミスの闘いは、かつてのクラサバvsエンドユーザーコンピューティングの闘いに似ている。どちらかに白黒着くわけじゃなく、それぞれの一長一短を理解して、適材適所で利用する、それが本来あるべき姿なんだと思う。
この意味では、MicrosoftとLotusは同じ方向を向いている。ただ、その提供方法に違いがある。MSは同じ物をクラウドでもオンプレミスでも提供する。Lotusはクラウドに向いているものはLotusLiveで、オンプレミスに向いているものはDominoやConnectionsを提供している。どちらが良いのかは戦略の違いだ。MSは同じ物を使い続けることを想定し、Lotusはツールを使い分けることを想定している。但し、Lotusは使い分けの煩雑さから開放するためにNotesやWebSphere Portalでツールを統合して見せてあたかも一つのツールのように見せる工夫をしている。
長々と書いたけれど、重要なのはツールに業務を合わせるのではなく、業務に合わせてツールを組み合わせるべきだということ。
かつてはグループウェアといえばNotesしかなかった。だからNotesに合わせて業務を変えるか、業務で使えるNotesのメールしか使わないかのどちらかだった。けど今は選択肢も増え局所的にNotesをしのぐ物もたくさんある。だからこそ、一つのツールに固執してオンプレミスだのクラウドだの議論をするのは時代錯誤なのだ。一つのツールでハッピーになれるほど単純な現代ではない。
これからは僕らはお客様と話す時はツールじゃなくビジネスに議論を持っていかなければならないんだ。
iPhoneからの投稿
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